第10-12.聖母と邪馬台国・卑弥呼




 日本には天照大神を最高神とする女神信仰が、今も息づいています。ところが、女神信仰は案外、世界の神話でも珍しい信仰形態です。
 女神を最高神とするのは、地球司令官・天の女王に就任したエンリルの長子で月神の娘・イナンナ女神が、最初ではないでしょうか。彼女の活躍したシュメルから見て、東の果て日本と、西の果て北欧に、それぞれ女神・女王信仰が残っています。


1.ケルト神話と聖母

 [10-11.中国と悪魔教]にて、蛇神・豊穣をシンボルとする邪神、すなわち人類の母・女神ニンフルサグを紹介しました。このニンフルサグが、ケルト以前の時代に、英国を支配していたことが分かりました。尚、[ケルト神話と中世騎士物語]を参考にし、本書から図を抜粋しました。

 遊牧民族ケルトが英国を支配し、古い宗教をそのまま引き継ぎました。その信仰は、海の彼方や地下に至福の世界があるとされ、この世界では永遠の生命を得ることができ、女神が支配する女性だけの国があると云うのです。この至福の国・黄泉の世界を求める冒険について、司祭・ドルイドは文字としては残さず、口承として残していました。
 その後キリスト教が入り込んで来ると、ドルイド教はキリスト教を取り込んでしまいます。すなわち、見かけ上はキリスト教にそっくりなのですが、キリスト教の神々をケルトの神々として信仰したのです。キリスト教の神々を仏教が取り込んだことを思い出させます。

 ここからが重要なのですが、ケルトの神々の母・大地母神・アンは、シカの角を持ち、蛇と輪を持つ姿として描かれています。このアンが聖母マリアの母アンナとして、すなわち、「聖アンナ・聖母マリア・イエス」の三位一体として信仰されていることです。つまり、天王と天上界=聖アンナ=聖母の母なのです。
 [原ヤコブ福音書]によれば、アンナ夫妻は子がないため、悲しみの余り泣き暮らしていた。夫ヨアキムが断食をし神に祈っていると、40日後に二人の天使が現れて、金門の前で夫妻が再開するように命じます。再開した夫妻が接吻した時、アンナは処女にして聖母マリアを身ごもったという。ここから聖母を神聖化する無原罪懐胎の信仰が生まれました。この創作された物語は、40日の暗号から、明らかにサタン・ナブーによるものでしょう。

    


 大地母神・アンの国は、彼女の夫が亡くなり、以後女神だけが住む国となり、彼女の娘17名と一緒に暮らしているのですが、ニンフルサグの夫エンキとの間には、娘しか生まれなかったと伝えられており、符合しています。更に、大地母神・アンは左手に単独の蛇、右手に輪を持ち、共にニンフルサグのシンボルでもあります。
 また、エンリル・エンキ・ニンフルサグなどは、その王権の印として羊の角の冠をかぶっていました。その子らに関しては、牛の角の冠を王権の印としてかぶっていました。大地母神アンは、ケルトでは鹿の冠、しかも七枝の冠をかぶっていることから、彼女を祖とする天の王朝を意味しているのだと思います。彼女の名前アンは、古代シュメルでは天王という意味ですから、自分のことを天の女王と称したのでしょう。

 まとめると、再臨のイエス=サタン・ナブーですから、聖母マリア=ナブーの母・金星の女神サルパトニ、聖アンナ=ナブーの祖母・元金星の女神で地母神のニンフルサグです。そして、実質的にイエスの妻であるマグダラのマリアが、サタン・ナブーの妻に当たります。これがメシア・キリスト教の正体であり、サタンの親玉であるニンフルサグの地球支配に対する執念の表れでもあると思います

 二ビル星での王権の相続は男子男系で、天の王アヌと異母妹の長子が最優先、次が正妻の長子とされていました。それ故、アヌの正妻の子であるエンキは、異母妹の子であるエンリルに、王権争いで負けてしまいます。そこで、二ビル星と地球の王権を手中にしようと、ニンフルサグとの間に子をもうけようとしますが、娘ばかりしか生まれていません。そこで、エンキは娘との間に男子をもうけようとするのですが、これに対しニンフルサグが怒り、エンキに呪いをかけエンキを再起不能にしてしまいます。二ビル星の科学長官エンキでさえその呪いを解くことはできず、周囲の懇願によりニンフルサグは呪いを解いたのです。それだけ、彼女の科学力はエンキにも勝るとも劣らない力量と才能を持っていました。このことと、大地母神・アンの夫が亡くなっていることから、もしかしたら、エンキはニンフルサグとナブーにより暗殺されてしまったのかもしれないです。

 ■ アーサ王伝説
ケルト民族がアングロサクソンとの戦いに敗れ、流浪の民へと移行させられてしまいます。その姿は、流浪のユダヤ人そっくりです。ユダヤ人は捕囚の期間にタルムードを完成しましたが、流浪のケルト人は、ケルト・キリスト教からアーサ王伝説を創造しました。つまり、後の時代にアーサ王が再臨し、自分たちを救い出すという物語です。そして、12世紀頃、ブリテン王・アンリⅡ世が、アーサ王の血統として統治することになるのです。



2.倭の女王信仰について

 シュメルの西の果て、ケルト神話には女神を頂点とする女性だけの長寿の国である極楽があり、キリスト教の神々を取り込み「聖母の母・聖母・イエス」の三位一体として信仰された。その実態は、「人類を創造したニンフルサグ・サタンナブーの母・ナブー」であった。

 一方、長江の稲族[10-11.古代中国と悪魔教]については、単独の蛇をシンボルとする女王信仰があり、女性を女神に奉納する風習があった。これが昂じて食人・人身御供の風習が中国に残った。彼ら女神信仰のポリネシア系民族は、スンダランドの山々の頂上にて、ノアの大洪水を生き残った人々だった。彼らは、女神信仰と海で生きる知恵としての入れ墨の風習があった。この稲族は、マルドウク・月神を信仰する民族に、この女神信仰の民が合流し形成された結果、高床式住居・しめ縄などの文化を共有するのですが、その信仰形態として、太陽神を祀る蛇族、女神を祀る蛇族等が混交してしまった。彼らは楚の国が漢地方に封じられると同時に、カイン・カナンとも混交してしまった。この中で、日神を祀る一族が日本に稲をもたらした。つまり、長江中流から下流、南に住む高床式・稲作民族のことが、史記では“倭”と呼ばれています。

 また、魏志倭人伝[参考文献:魏志倭人伝を読みなおす]によれば、当時魏は帯方郡を通じて韓・倭を支配していたのだが、帯方郡⇔対馬⇔壱岐⇔松浦(佐賀県の唐津)⇔伊都国⇔奴国(福岡県の博多)⇔投馬国(福岡県・三潴郡)⇔不弥国(福岡県の宇美町、胎中天皇・誉田別命の生誕地と言われる)のルートが確立していた。ちなみに、磐井の乱の筑紫野君は福岡県の八女付近大豪族だった。この北九州地域一帯を統治していた女王を奉ずる女王国と、女王国の大豪族・奴国、男王を封じる狗奴国(肥後、熊襲の祖といわれる。肥=日、火の国=日の国)が争うような状況だった。これを仲裁しようと魏から郡司・張政が使わされた。
 彼は女王卑弥呼ではなく、奴国を支持した結果、卑弥呼は自決している。つまり、女神信仰として、霊能力を失った女王は死ぬことで、龍の女神と一体化し、新たに霊能者を誕生させるという儀式を執り行ったと推測される。
 さて、女王国の卑弥呼(日巫女 or 火巫女)に対して、狗奴国の男王を「卑弥弓呼」という。つまり日巫女に対し、男性霊能者のことを意味している。まさしく、シュメルの東西で祭政一致の女神信仰が執り行われていたのです。この争いは、張政により、次の日巫女・台与(トヨ)により収拾が図られ、北九州地方が統一され邪馬台国として確立された。これが九州王朝の始まりと考えられる。つまり、ポリネシア系では無く、マルドウク・月神系氏族が政権を奪取し、国名を倭から邪馬台国に変更した。だから、倭・邪馬台国はユダヤ人純粋の民族では無く、神武系・崇神天皇系の大和朝廷は純粋のユダヤ人の王朝だと云うことでしょう。だからこそ、出雲・吉備王国が大和朝廷と統合したように、九州王朝も統合したのだと思います。だから、九州王朝の聖徳太子、天武天皇は、大和朝廷に養子の様な立場で政権に参加していた。


   


◆金印「漢倭奴国王」
 漢の時代に、南西や南東の異民族の王に与えた金印。

◆景初三年(239年)、倭王卑弥呼が隋へ大使を派遣する。
 倭の内乱を契機に、帯方郡使・張政が17年間滞在し、台与が実権を握る。
 女王・台与は大使団を編成して、張政を送還した。

◆当時の奴国は、韓国から鉱物を輸入し、青銅器や鉄器などを生産する
 大工業国だった。その後、鉱物資源の流れは出雲・吉備へと移動し、
 政権の中心もまた移動していくことになる。



3.結論として

 近畿の大和と邪馬台国とは、同じ日神を祀るのですが、渡来ルートも人種も異なっていたと結論できる。そして、日本が、蛇女神=ニンフルサグを最高神とする国へ移行しなかったのは、神の恵みだと思います。
 その後、サタンは、男神・天照大神を女神だと改竄、聖母マリア=天照大神として形骸化させ、メシア・キリスト教を日本に定着させたあとに、ついには恐怖の大王を日本に降臨させ、天上界と皇室を殲滅する計略を画策した。しかし、日本には太陽神信仰・君臣共治の天皇制が定着しており、大東亜戦争前までは、メシア・キリスト教も共産主義をも排除していた。メシア・キリスト教においては、敗戦後においても日本に根付かなかった。しかし、GHQによる占領政策により、ついには左翼・民主党政権の樹立に至り、シナを中心とした共産主義思想革命の脅威が目前に迫っている。この脅威については、サタンの親玉・ニンフルサグが、中国を陰で支配している可能性があるのではないかと思います。結局、人類創成以来の「善と悪の闘い」の決着の時なのかもしれません。

                    以上 2011/10/18,24 北
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