失われたエンキの記憶:第5粘土板要約
(概説)
ニンマが一団の看護婦と共に地球に到着する。彼女は万能薬用の植物の種を手渡す。彼女はエンリルに彼らの庶出子Ninurta(ニヌルタ)のニュースを伝える。
アブズでエンキは住居と採鉱用地を設置する。エディンでエンリルは居住地と他の設備を整える。地球の二ビル人(アヌンナキ)は六百人になる。三百人のIgigi(イギギ)がラーム(火星)で設備を運営する。
Sud(スド)を強姦し追放されたエンリルは、隠された兵器のことを知る。スドはエンリルの配偶者Ninlil(ニンリル)となり、息子Nannar(ナンナル)を授かる。ニンマはアブズでエンキと交わり、娘たちを授かる。エンキの配偶者ニンキが彼らの息子Marduk(マルドゥク)と共に到着する。エンキとエンリルは更に息子たちをもうけたので、地球上に氏族ができる。
重労働に喘ぐイギギがエンリルに反旗を翻す。ニヌルタは空中戦で彼らの指導者アンズを打破する。金を早く産出するようせかされたアヌンナキは暴動を起こす。エンリルとニヌルタは暴動者たちを弾劾する。エンキは原始的な労働者を人為的に創り出すことを提案する。
(本文)
惑星ラームから戦車が出発した、地球に向けてそれは旅を続けた。月の周りを彼らは回った、その中継基地を探査するために。地球の周りを彼らは回った、着水に向けて速度を落としながら。エリドゥのそばの海にヌンガルは戦車を降ろした。エンリルが建設した波止場に、彼らは歩を進めたので、舟はもう必要ではなかった。エンリルとエンキは彼らの妹姉を抱擁し挨拶し、操縦士のヌンガルと彼らは腕を組み合わせた。
英雄たちは、男性も女性も、現在の英雄たちにより歓声とともに迎えられた。戦車が運んできたものは全て急いで降ろされた。ロケット船、天の船、エンキが設計した道具、そしてあらゆる種類の食料品だった。
ニビルで起きたことの全てと、アラルの死と埋葬について、ニンマは兄弟たちに語った。ラーマの中継基地とアンズの指令について彼女は彼らに話した。エンキはそれについて肯定の言葉を語り、エンリルは当惑の言葉を発した。それはアヌの決定であり、彼の言葉は変更不可である!ニンマはエンリルに言った。
病気の救済手段を私は携えて来た、ニンマは兄弟たちに言った。彼女は袋から種の小袋を取り出した、種を土壌に播くために。多くの藪がその種から成長し、汁の多い果物を生産するだろう。その汁は万能薬となり、英雄たちにとってそれは良い飲み物となる。彼らの病気をそれは追い出してしまうので、それは彼らを幸福な気分にしてくれる!涼しい所に種は播かれるべきだ、温暖と水により育てられる必要がある!そうニンマは兄弟たちに言った。その理想的な場所をあなたに示そう!エンリルは彼女に言った。そこは着陸場所が建設された所、杉材の住居を私が作った所!エンリルの天の船で、エンリルとニンマの2人は、空に向かって舞い上がった。雪に覆われた山の、杉の森の近くの着陸場所に、兄と妹は行った。大きい石のプラットフォームの上に天の船が着陸し、エンリルの住居に彼らは進んだ。中に入ると、エンリルは彼女を抱きしめ、情熱を込めてニンマに接吻した。ああ愛しい、妹よ!エンリルは彼女に囁いた。彼は彼女の陰部をつかみ、彼女の子宮に彼は精液を注いだ。私達の息子Ninurta(ニヌルタ)についての知らせを持って来ました!ニンマは彼に優しく言った。彼は若い王子、冒険が好きで、地球のあなたの所に来る準備ができています!もしあなたがここに滞在するなら、我々の息子ニヌルタを呼ぼう!エンリルは彼女に言った。
着陸場所に英雄たちが到着し、ロケット船を天の船でプラットフォームに運んだ。ニンマの袋から種が取り出され、谷の土壌に播かれた。ニビルから(持って来た)果物が地球で生長するように!天の船でエンリルとニンマはエリドゥに戻った。
途中エンリルは彼女に景色を見せ、エディンの広がりを彼は彼女に示し、空からエンリルは彼の計画を彼女に説明した。永遠の計画を私は立てた!彼は彼女に言った。私の設計で最高の建造物であることをそれは証明する。エリドゥから離れた所、乾いた地が始まる所を、私の住居とする、Laarsa(ラールサ)がその名前で、それは指令を行う場所となる。深い流れの川、Burannu(ブランヌ)の土手に、それは位置しており、将来その双子の町が誕生し、それを私はLagash(ラガシュ)と名付ける。その2つ(の町)の間に計画通り私は線を引き、60リーグ背後に癒しの町が存在するようになる、それはあなたの町で、Shurubak(シュルバク)‐天の町‐と私は名付ける。それは中央線上に位置しており、第4の町とつながっている。地球の交差する場所、Nibru-ki(ニブルキ)と、私はそれを呼び、その中に「天と地球の絆」を私は創設する。天の文字盤をそれは収用し、全てのミッションをコントロールする!エリドゥと合わせて5つの町となり、永遠にそれは存在する!結晶の板(文字盤)の上でエンリルはニンマに全体計画を示した。文字盤上に彼女はもっと多くの印を見(たので)、それをエンリルに尋ねた。5つの町の向こうに、戦車の場所を以後私は建設する、ニビルから地球へ直接到着できるように!エンリルは彼女に応えた。
アヌが立てたラームの計画に何故エンリルが当惑したのかニンマはそのとき理解した。兄さん、5つの町の計画は壮大です!ニンマは彼に言った。癒しの町シュルバクの創設、私の住居として私のために、それを私は感謝しますが、その計画を越えて、お父様の(計画を)侵してはなりません、あなたの兄弟も侵してはなりません!あなたは美しいだけでなく賢明でもある!エンリルは彼女に言った。
アブズではエンキも計画を練っていた、自分の家をどこに建てるか、英雄たちの住居をどこに準備するか、地球の内部へはどこから入るか。天空の船に乗ってアブズの広さを彼は測定し、その地域を彼は注意深く調査した。遠くの地にアブズはあった。エディンから(見て)海の向こうにそれはあり、肥えた土地だった、豊富さで溢れていた、完全に満ち足りていた。その地域を激しい川が流れていた、大きい川が急流をなしていた、流れる川のそばにエンキは住居を自分のために造り、アブズの中央、澄み切った水のある場所にエンキは足を運んだ。
その土地の「深い場所」をエンキは決めた、英雄たちが地球の中心部へ降りていくために。「地球分断機」をエンキはそこに設置した、それで地球に深い裂け目を造るために、トンネルを通って地球の内部に達し、金脈を発見するために。近くに「破砕機」と「粉砕機」を彼は設置した、金を含む原鉱を破砕・粉砕し、天の船で運ぶために、杉の山の着陸場所に運ぶために、そこからロケット船でラームの中継基地へ運ぶために。
地球には更に多くの英雄たちが到着し、ある者はエディンへ任務を与えられ、ある者はアブズの仕事が与えられた。ラールサとラガシュはエンリルにより建設された、シュルバクをニンマのために彼は創設した。そこには彼女と一緒に女性の癒し人たちがたくさん住んだ、援助を与える若者たちだった。ニブルキではエンリルが「天と地球の絆」を組み立てた、そこから全てのミッションを指令するために。
エリドゥとアブズの間をエンキは旅行し、そこを行き来して監督した。ラームでは建設が進行し、英雄たちもその「中継基地」に到着した。1シャー、2シャーと準備を継続し、それからアヌが命令を発した。地球ではそれは7日目だった。最初にエンキが布告した休みの日だった。あらゆる場所で英雄たちが集められ、ニビルから発信されたアヌからのメッセージを彼らは聞いた。エディンで彼らは集められ、エンリルは司令官としてそこにいた。彼と一緒にニンマがおり、多くの若者達が彼女のそばに集められた。エリドゥの主であるアラルガーが居た。着陸場所の司令官であるアブガルも立っていた。アブズで英雄たちが集められ、エンキの凝視の下に彼らは立った。エンキと共に彼の大臣であるイシムドが居た。操縦士のヌンガルも居た。ラームで英雄たちが集められ、彼らが誇りに思っている司令官アンズと共に彼らは立っていた。
600人は地球で、300人はラームで集められた。全部で900人だった、アヌ王の言葉を彼らは全員拝聴した。
英雄たち、君達はニビルの救い主だ!全ての命運は君達の手中にある!君達の成功は永遠に記録される、栄光ある名前で君達は呼ばれるだろう。地球に居る者たちはAnunnaki(アヌンナキ)として知られるだろう、「天から地球へ来た者」
ラームに居る者たちはIgigi(イギギ)と命名される、「観察し見る者」である!要求されたものは全て準備ができている。金を送り始めよう、ニビルを救おう!
これはエンキとエンリルとニンマ
彼らの愛と結婚、そして息子たちによるライバル意識の説明である。
彼らはアヌの子供たちだった、母親違いで彼らは生まれた。エンキは長子だったが、アヌの妾が彼の母親だった。エンリルは、アヌの配偶者アントゥにより生まれ、従って彼は法的継承者となった。
ニンマは別の妾を母親とした、2人の異母兄弟を持つ異母姉妹だった。彼女はアヌの長女で、彼女の名前・称号であるニンマがそれを示していた。彼女は非常に美しく、智恵に溢れ、覚えも速かった。エアは−その後エンキと呼ばれるようになったが−アヌによりニンマを配偶者とするよう選ばれた、それで彼らの息子がその後、法的継承者になるはずだった。ニンマは、さっそうとした司令官エンリルに魅了され、彼女は彼に誘惑され、彼は彼女の胎内に彼の種を注ぎ、彼女はエンリルの種から息子を身ごもり、2人は彼をNinurta(ニヌルタ)と名付けた。その行為はアヌを怒らせ、罰として彼はニンマが配偶者になるのを禁じた!エアはアヌが命じた花嫁候補を捨て、Damkina(ダムキナ)という名前の王女を代わりに配偶者とし、後継者である息子が彼らに生まれ、Marduk(マルドゥク)と彼らは命名した、それは「純粋な場所で生まれた者」という意味だった。
エンリルは、配偶者によらない息子を得た、彼には配偶者はいなかった。エンリルが配偶者を得たのは、ニビルではなく、地球だった。それは強姦、追放、そして許しをもたらした愛の話である。
そして更に多くの異母兄弟が生まれた。地球はそのとき夏であった、杉林の自分の住居へエンリルは退いた。その日、涼しい時エンリルは杉林を歩いていた。着陸場所の任務を与えられたニンマの若者が何人か、渓流の冷たい水で、水浴びをしていた。ある女性の美と優雅さに、それは
Sud(スド)という名前だったが、エンリルは魅了された。エンリルは彼の杉林の住居に彼女を招待した。来なさい、ここで育ったニビルの果物の霊薬を一緒に飲もう!そう彼は彼女に言った。スドはエンリルの住居に入り、エンリルは霊薬(万能薬)の入ったコップを彼女に手渡した。スドは飲んだ、エンリルも飲み、エンリルは彼女に性交のことを話した。若い女は乗り気ではなかった。私の膣は小さすぎます、それは性交を知りません!彼女はエンリルに言った。エンリルは彼女に接吻について話したが、若い女は乗り気ではなかった。私の唇は小さすぎます、それは接吻を知りません!彼女はエンリルに言った。エンリルは笑い、彼女を抱いた。彼は笑い彼女に接吻し、彼の精液を彼女の胎内に注いだ!
スドの司令官であるニンマに、その不道徳行為が報告された。エンリル、不道徳な人!その行いによりあなたは裁かれる!そうニンマは怒ってエンリルに言った。50人のアヌンナキの面前で「裁きの7人」が集められ、「裁きの7人」はエンリルに罰を命じた。エンリルをあらゆる町から追放しよう、「帰らざる地」へ彼を追放しよう!彼らは天の部屋でエンリルを着陸場所から出発させた、アブガルが操縦士だった。「帰らざる地」へエンリルは連れて行かれた、決して戻れないように!天の部屋で2人は旅をした。そこは禁制の山中の荒涼とした場所に、アブガルは天の部屋を着陸させた。ここがあなたの流刑の地です!アブガルはエンリルに言った。偶然この場所を私は選んだのではありません!彼はエンリルに言った。エンキの秘密がそこに隠されています。近くの洞穴にエンキは7つの「恐怖の兵器」を隠しました、アラルの天の戦車から彼が持ち去ったものです。その兵器をあなたが所有して下さい、その兵器で自由を得て下さい!そのようにアブガルは彼の司令官にエンキの秘密をエンリルに彼は明かした!
それからその秘密の場所からアブガルは出発し、エンリルだけがそこに残された。エディンでスドは彼女の司令官ニンマに話した。エンリルの種で私は身ごもっています、エンリルの子が私の胎に宿りました!ニンマはスドの言葉をエンキに伝え、彼は地球の主だった、地球では彼が最高の存在だった!彼らはスドを「裁きの7人」の前に召喚し、あなたはエンリルを配偶者とするか?彼らは彼女に尋ねた。同意の言葉を彼女は語ったので、その言葉はアブガルにより流刑中のエンリルに伝えられた。スドをめとるためエンリルは流刑の地から戻り、それでエンキとニンマは彼に恩赦を与えた。
スドはエンリルの正妻と宣言され、彼女に称号Ninlil(ニンリル)−司令官夫人−が与えられた。その後ニンリルとエンリルに息子が産まれた、Nannar(ナンナル)-「輝ける者」-とニンニルは彼を名付けた。彼は地上で身ごもった最初のアヌンナキだった、
ニビルの王家の種の一つが異郷の惑星で誕生した!その後でエンキがニンマに“私とアブズへ行こう!”と誘った。アブズの中央、澄み切った水のある場所に、私は住居を建てた。輝く金属−銀がその名前−で、装飾されている、透き通った青い石−ラピスラズリ−で、それは飾られている。行こうニンマ、私と一緒に、エンリルへのあなたの思い(憧れ)は捨てられた!アブズへ、エンキの住居へ、ニンマは旅をし、エンキはそこで彼女に愛の言葉を語った、
お互いのために(元々)計画されていたことについて、彼は彼女に甘い言葉をささやいた。あなたは今でも愛しい人!彼は彼女に語った、愛撫しながら。彼は彼女を抱き接吻した、彼女のゆえに彼の男根は潤った。エンキは自分の精液をニンマの子宮に注いだ。息子を生んでくれ!息子を生んでくれ!彼は叫んだ。彼女は精液を胎内に入れ、エンキの精液は彼女を孕ませた。
ニビルの1日は彼女にとり地球の1ヵ月だった(登録者:つまり、ニオビルの年月は地球の約30倍)。ニビルの2日、3日、4日は地球の何ヵ月にも相当した。5、6、7、そして8日(地球の8ヵ月)が完了した。母体となって9日目が完了し、ニンマは産気づいた。彼女は女児を生んだ。アブズの川の土手で娘がエンキとニンマに産まれた、娘だったのでエンキは失望した。子に口づけを!ニンマは彼に言った。赤子に口づけを!エンキに彼の大臣イシムドが言った、私は息子が欲しかった、異母姉妹との間には息子が産まれなければならない!再び彼はニンマに接吻し、彼女の腰部を彼はつかみ、精液を彼女の胎内に注いだ。彼女は再び身ごもり、今度も娘をエンキに与えた。息子だ、息子をあなたは産まなければならない!エンキは彼女に向かって叫んだ。彼はニンマに再び接吻した。するとニンマはエンキに対し呪いの言葉を吐き、彼が食べた食物は全て彼の体内で毒になった。彼のあごは痛み、彼の歯は痛み、彼の肋骨は痛んだ。アヌンナキのイシムドが呼ばれ、彼らはニンマに救済を嘆願した。ニンマの膣から遠ざかることをエンキは手を挙げて誓った。彼女は彼の病気を一つ一つ取り除き、エンキは彼女の呪いから自由になった。エディンにニンマは戻った、二度と結婚しないためだった。そしてアヌの命令が成就された!
エンキは地球に彼の妻ダムキナを彼らの息子マルドゥクと共に呼んだ。Ninki(ニンキ)−「地球の夫人」−という称号を彼女は授けられた。彼女と彼女の妾によりエンキは更に5人の息子を授かった、その名前は次の通り。Nergal(ネルガル)とGibil(ギビル)、Ninagal(ニナガル)とNingishzidda(ニンギシュジッダ)、そして最も若いDumuzi(ドゥムジ)。
エンリルとニンマは地球に彼らの息子ニヌルタを呼んだ。エンリルは彼の配偶者(妻)によりもう一人息子を授かった、ナンナルにとっては弟である。名前をIshkur(イシュクル)と言った。エンリルは全部で3人の息子を授かった、3人とも妾の子ではない。
このようにして2つの氏族が地球に誕生し、彼らのライバル意識が戦争を引き起こした。
これはイギギの反乱
何故アンズが殺されたか、天の文字盤を盗んだので処罰されたことの説明。
惑星ラームから天の戦車でその貴重な金属がニビルへ運ばれた。ニビルで金は最も細かい粉末にされ、大気を保護するのに使用された。徐々に天の割れ目が癒され、徐々にニビルは救われた!
エディンでは5つの町が完成された。
エンキはエディンに光り輝く住居を造った、土壌の上に天に向かって彼はそれを建てた、彼は山のようにそれを地上に聳えさせ、いい場所に彼はそれを建てた。彼の配偶者ダムキナがそこに住み、彼の息子マルドゥクにエンキはそこで智恵を教えた。
ニブルキでエンリルは「天と地球の絆」を設立した、素晴らしい眺めだった。中央には天に向かって(建てられた)高い柱がまさに天に到達しようとしており、倒れないようにプラットフォーム上にそれは置かれた。そこからエンリルの言葉が全ての入植地に伝えられた、ラーマでもニビルでもそれは聞かれた。そこから光線が発射され、全土の中心部をそれは探索できた。その目は全土を走査でき、その網は好ましくない接近を不可能にさせた。その背の高い家の中心に王冠のような部屋があり、それは遠くの天を見つめた。地平線(又は水平線)の方をそれは見つめ、天の頂をそれは完成した。暗い清められた部屋の中で、太陽の家族が12の象徴で印されていた、ME(メ)には太陽と月、ニビルと地球、そして8つの天の神々に関する秘密の公式が記録されていた。天の文字盤が部屋の中で色を放っていた、エンリルはそれで全ての往来を監督した。
地上でアヌンナキは長時間働き、仕事と生活の面で不平を漏らした。地球の速い回転に彼らは心が不安定になり、万能薬も僅かな量しか与えられなかった。エディンでアヌンナキは長時間働いた、アブズでは仕事は更に困難を極めた。チーム毎アヌンナキはニビルへ送り帰され、新しいチームが到着した。ラームに住んでいるイギギは、不平が最も大きかった。彼らはラームから地球へ降りて来るとき、休息の地を地球上に要求した。エンリルとエンキはアヌと言葉を交わした、彼らは王に相談し、指導者を地球に来させよ、アンズと話し合え!そうアヌは彼らに言った。アンズは天から地球上へ降り、不平の言葉をエンリルとエンキに伝えた。アンズに仕事を理解させよう!エンキはエンリルに言った。私はアブズを彼に示す、あなたは「天と地球の絆」を彼に明かせ!エンキの言葉にエンリルは同意した。エンキはアンズにアブズを示した、鉱山での重労働を彼に示した。エンリルはアンズをニブルキに招待し、清められた暗室に彼を入れ、聖所の最も中心部で彼はアンズに「天の文字盤」を説明した。5つの町でアヌンナキが行っていることをアンズに示し、着陸場所に到着したイギギに彼は救済を約束した。それからイギギの不平について話し合うため彼はニブルキへ戻った。アンズは王子の中の王子だった、王家の血統を先祖に持っていた。「天と地球の絆」へ戻ったとき悪い思いが彼の心を満たし、「天の文字盤」の略奪を彼は企んだ。天と地球の命令をコントロールしようと心の中で彼は計画した。エンリルの指導権を剥奪しようと心の中で彼は考えた、イギギとアヌンナキの支配を彼は狙った!何も知らないエンリルは聖所に入るとアンズをそこに留まらせ、何も知らないエンリルは聖所を離れ、涼しい所へ泳ぎに行った。
悪い目的を持ってアンズは「天の文字盤」を奪い、天の部屋に乗って彼は飛び去った。天の部屋(複数)の山に彼は急ぎ、そこの着陸場所で、反逆心を抱くイギギが彼を待っていた。アンズを地球とラームの王と呼ぶ準備を彼らは整えていた!ニブルキの聖所では輝きがなくなり、唸るような音もしなくなった。静寂がその場を包んだ、聖なる公式が停止した。ニブルキでエンリルは言葉が出なかった。裏切り行為により彼は圧倒されていた。彼はエンキに怒りの言葉を発し、アンズの先祖について彼に質問した。
ニブルキでは指導者たちが集まり、運命を決するアヌンナキがアヌに相談した。アンズは捕獲されねばならない、文字盤は聖所へ返さなければならない!そのようにアンは命令した。
誰が反乱者に立ち向かうべきか?誰が文字盤を取り返すべきか?指導者たちは尋ね合った。「天の文字盤」を所有しているアンズは、無敵だ!彼らは互いに言った。ニヌルタは、母親に勧められ、集会の場から前に進み出て、私はエンリルの戦士、アンズを打破します!そのようにニヌルタは言った。山の方にニヌルタは方向を定めた、逃亡者アンズを打ち負かす(責任を)引き受けた。
アンズは隠れ家からニヌルタを嘲笑し、文字盤は私が守っている、私は無敵だ!光の矢をニヌルタはアンズに向けたが、矢はアンズに近づくことができず、戻ってきた。戦闘は静かになった、ニヌルタの兵器はアンズを打ち負かせなかった!
エンキはニヌルタに助言した。お前の「旋風」で嵐を巻き起こせ、塵がアンズの顔を覆い、彼の空の鳥の羽を混乱させよ!エンリルは息子のために強力な兵器を作った、Tillu(ティル)ミサイルがそれだった。それをお前の「嵐兵器」に取り付け、羽と羽が近づいたとき、それをアンズに向けて撃て!このようにエンリルは息子に指示した。羽と羽が互いに近づいたとき、ミサイルを稲光のように飛ばせ!
再びニヌルタは「旋風」に乗って舞い上がり、アンズは彼に挑戦するため空の鳥で上昇した。羽と羽!アンズは怒って叫んだ。この戦闘でお前は破滅だ!ニヌルタはエンキの忠告に従い、彼の「旋風」で砂塵嵐を彼は作った。塵がアンズの顔を覆い、空の鳥の羽交(はがい/翼の先端部)がさらけ出された。その時ニヌルタのミサイルが発射され、輝くばかりの炎がアンズの羽交を飲み込んだ。彼の羽は蝶々のような羽ばたきとなり、アンズは地上に落ちて行った。地球は振動し、空は暗くなった。落下したアンズをニヌルタは捕らえ、彼から文字盤を取り返した。山頂からイギギは見ていて、着陸場所へニヌルタがやって来たとき、彼らは身震いし彼の足に口づけした。ニヌルタは捕虜のアブガルとアヌンナキを解き放ち、アヌとエンリルに勝利を報告した。それから彼はニブルキへ戻り、最も奥の部屋に文字盤を再び備え付けた。そこに再び輝きが戻り、MEの唸る音が文字盤の中に戻った。
アンズは「裁きの7人」の前に裁きのため連行され、エンリルと彼の配偶者ニンリル、エンキと彼の配偶者で以前はダムキナとして知られていたニンキ、そして彼らの息子たちであるナンナルとマルドゥクが居た。またニンマも裁く側に居た。
ニヌルタは悪の行為について正当化できるものは何もない、死で罰せよ!と彼は言った。イギギは不平を言う権利があった、地球上に休む場所を彼らは必要としている!マルドゥクはエンキとニンマはエンリルに賛成し、「悪は絶たれねばならない!」と彼らは言った。7人は死刑をアンズに言い渡し、殺人光線でアンズの命は絶たれた。彼の体は猛禽に任せよう!ニヌルタは言った。彼をラームに埋葬しよう、アラルの隣の洞穴に安置しよう!エンキは言った。彼らは同じ先祖の血を引いている!マルドゥクに(彼の)体をラームへ運ばせよう、マルドゥクを司令官としてそこに留まらせよう!そうエンキは判事たちに提案した。そうあれかし!エンリルは言った。
これは「金属の町」Bad-Tibira(バッドティビラ)が、如何に創設されたか
そして40シャーのときアブズのアヌンナキが何故反乱を起こしたかの説明である。
25シャーのときアンズは裁きを受け処刑され、イギギの不穏は鎮圧されたが、それはまだくすぶり続けていた。ラームにマルドゥクは送られた、イギギの精神を高揚させるために、彼らの安寧に注意を払うために。
地球上ではエンリルとエンキが変更(すべき内容)について話し合った、地球上での反乱を避ける方法を彼らは考えた。地球の滞在期間が長すぎる、彼らは互いに言った。彼らはニンマに助言を求めたが、彼女の顔つきが変わったので彼らは警戒した。金はより早急にニビルへ運ばねばならない、救いはもっと迅速にもたらされねばならない。ニヌルタは惑星の内部について学び、目上の人たちに彼は智恵の言葉を語った。「金属の町」が創設されますように、そこで金の原石を精錬・精製するために、そこから、今までよりも軽い荷物を地球から運びます。ロケット船でもっと多くの金を運べますし、ニビルへ帰るアヌンナキのための部屋も設けられます、疲れた人はニビルへ帰し、新しい人を代わりに地球へ呼びましょう!エンリルとエンキとニンマはニヌルタの提案が気に入り、アヌに相談し彼の承認を得た。
エディンでは「金属の町」が計画され、エンリルはその場所を主張して譲らなかった!ニビルからの資材によりそれは建設され、ニビルからの道具をそれは備えていた。建設は3シャー継続した、バッドティビラという名前がそこに与えられた。提案したニヌルタがその最初の司令官になった。ニビルへの金の流れがそれで容易になり時間も縮まった。地球とラームへ「前の時代」の初めに来た者たちはニビルへ戻った。アラルガーとアブガルとヌンガルもその中に居た。
彼らの代わりに来た新来者は若くてやる気満々だったが、地球とラームの周期やその他の苛酷な条件に彼らは慣れていなかった。ニビル‐そこから彼らは来た‐では、大気の割れ目が癒されていた。
惑星と天における大災害を若者たちは知らなかった。彼らは黄金の使命の中で特に刺激と冒険を大切にした!ニヌルタが考えたように、原石はアブズから運ばれ、バッドティビラで精錬・精製され、ロケット船によりラームへ送られ、天の戦車でラームからニビルへ純金が運ばれた。ニヌルタが考えたように、アブズからニビルへ金が流れた。(ニヌルタが)考えなかった事は、アブズで苛酷な労働に携わった新来者アヌンナキによる不穏な動きだった。
実を言うと、エンキも不穏な動きに注意を払っていなかった、アブズで他のことに彼の注意は向けられていた。アブズで成長し生活しているものに彼は魅了され、球上とニビルとの違いを学びたいと思っているように見えた。地球の周期と大気により何故病気が起きるのか彼は発見したいと思っていた。アブズでは、水が湧き出る所のそばに、実に素晴らしい研究所を彼は建設した。あらゆる種類の道具や設備を彼はそこに備え付けた。彼はその場所を「生命の家」と呼び、そこに彼の息子ニンギシュジッダを招待した。命と死の秘密を持っている聖なる公式、小さいMEを、彼らは作り、地球の生き物に関して生死の神秘を解明したいと彼らは願っていた。
ある生き物にエンキは特に魅了された。それは高い木々の間に生活し、前足を手のように使っていた。ステップの背の高い草の中に変わった生き物を見つけたが、彼らは直立で歩いているように見えた。エンキはそういう研究に熱中し、アヌンナキの間で起きていることに彼は気付かなかった。最初に問題に気付いたのはニヌルタで、バッドティビラで金の原石が減少していることに彼は気付いた。ニヌルタをエンリルはアブズへ派遣した、何が起きているかを知るために。第1指揮官であるエンヌギが、発掘(場所)まで彼に付き添った。アヌンナキの苦情を彼は自分の耳で聞いた。彼らは中傷し嘆き悲しんでいた、発掘(場所)で彼らは不平を漏らしていた。労働は耐え難いほどに苛酷だ!彼らはニヌルタに言った。ニヌルタはこれを彼の伯父さんであるエンキに報告した。エンリルを呼ぼう!エンキは言った。
エンリルはアブズに到着し、発掘(場所)の近くの家に彼は駐留した。家にいるエンリルを怖気づかせよう!鉱山労働をしている英雄たちは叫んだ。我々を重労働から解放させよう!戦争を宣言し、戦いによって救済を得よう!他の人たちは叫んだ。発掘(場所)のアヌンナキは煽動的な言葉に耳を傾け、彼らは道具に火をつけた、彼らの斧に火をつけた。彼らは鉱山の第1指揮官であるエンヌギを悩ませ、彼をトンネルの中で襲い、彼らは彼を伴って、エンリルの住居の戸口の所まで進んだ。それは夜だった、視界があまり良くなかったが、エンリルの住居を彼らは取り囲み、道具をかがり火として高く掲げた。門口の守衛であるKalkal(カルカル)は戸口の錠を閉めNusku(ヌスク)を起こした。エンリルの大臣であるヌスクは彼の主人を起こし、寝床から起き上がらせた、このように言いながら「主よ、家が取り囲まれています、戦闘的なアヌンナキが門の所まで来ています!」。エンリルはエンキを呼んだ、エンリルはニヌルタをその場に呼び、私が見ているものは(一体)何だ!これは私に反対してなされているのか?と言った。
エンリルは彼らにこのように言った「戦闘行為の扇動者は誰だ?」。我々全員が戦争を宣言した!と答えた。労働は過酷すぎる、仕事は辛い、疲労困憊している!そう彼らはエンリルに言った。事件の報告をエンリルはアヌに発信した。エンリルは何を非難されているのか?アヌは尋ねた。
エンリルではなく、仕事が問題の原因です!エンキはアヌに言った。嘆き悲しみは大きく、私達は毎日苦情を耳にします!金は手に入れなければならない!アヌは言った。仕事は継続しなければならない!相談のためエンヌギを開放せよ!エンリルは敵意を持ったアヌンナキに言った。エンヌギは釈放され、指導者たちに彼はこのように言った「今まで以上に地球の熱は上がっています、労働は苛酷で、耐え難いほどです!」。反乱者たちをニビルへ帰しましょう、その代わりに新しい者たちを来させましょうと、ニヌルタは言った。
新しい道具を作ることはできないのか?エンリルはエンキに言った。アヌンナキの英雄たちがトンネルを避けられるような?息子のニンギシュジッダを呼ぼう、彼と私は相談したい!エンキはそのように応えた。彼らはニンギシュジッダを呼んだ、「生命の家」から彼はやって来たて、エンキは彼と体を寄せ合い、彼らは言葉を交わした。解決は可能性だ!エンキは言った「原始的な労働者Lulu(ルル)を造ろう、重労働を代わりに行わせるために。その生き物にアヌンナキの重労働を代わりにやってもらおう!」。驚いたのは悩んでいる指導者たちだった、彼らは言葉が出なかった。アヌンナキの仕事を行える労働者、生き物を、新たに創造するなどという話を誰か聞いたことがあるか?癒しと救助に造詣の深い人、ニンマを彼らは呼んだ。エンキの言葉を彼らは彼女に繰り返し、そんな話を誰か聞いたことがあるか?彼らは彼女に尋ねた。そんな話は聞いたことがない!彼女はエンキに言った。全ての存在が種から生じた、一つの存在は他(の存在)から測り知れない長い年月をかけて発達した、無から生じたものは今までにない!
妹よあなたは正しい!エンキは言った、微笑を浮かべながら。アブズの秘密をあなたに明かそう、私たちが必要とする生き物は、既に存在している!私達は私達の生命の要素の目印をそこに置くだけでいい、それだけで原始的な労働者ルルが、創造される!そうエンキは彼らに言った。ここで決定を行おう、私の計画に祝福を与えよ「原始的な労働者を創造すること、私達の生命の要素の目印で彼を形作ることを!」。
(第5粘土板の終わり)