失われたエンキの記憶:第7粘土板要約
(第7粘土板 概要)
アブズに戻されたアダムとティ・アマトは子供をもうける。地球の子等は殖え、鉱山でそして従者として働く。
エンリルの孫、双子のUtu(ウトゥ)とInanna(イナンナ)が産まれる。アヌンナキのカップルは地球上に他の子孫をもうける。
気候の変化は地球とラームで苦難の原因となる。ニビルの軌道接近は地殻の大変動を伴う。エンキとマルドゥクは月を探検し、居住に適さないことを発見する。
エンキは星座と天の時を決定する。自身の宿命に辛苦し、エンキはマルドゥクに覇権を約束する。アヌは新宇宙港の指揮権をマルドゥクではなく、ウトゥに与える。
エンキは2人の地球人の女性と出会い、交わる。1人は息子Adapa(アダパ)を産み、もう1人は娘Titi(ティティ)を産む。この関係を秘密にして、エンキは彼らを拾い子として育てる。高い知性を持つアダパは最初の教養高い人間に成る。アダパとティティは交わり、2人の子Ka-in(カ・イン)とAbael(アバエル)が産まれる。
- ■登録者:アダム物語、カインとアベルの物語について
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旧約聖書よりも非常に詳しく、旧約聖書とかなりの違いがある。旧約聖書の内容は故意に事実を隠してしまったように思うのです。そうすることで、天地創造の神・全知全能の神を人類にそのように印象づけようとしたのでしょう。その検討については、現代日本人の視点を通じて旧約聖書を解釈した(⇒[サタンはモーセ五書の編纂を主導した])参照。
(第7粘土板 本文)
アブズへ、エディンから離れた地へ、彼らを追放せよ!そうエンリルは命令を発した。エディンからアブズへアダムとティ・アマトは追放された。
木々の間の囲いの中にエンキは彼らを置き、互いに知り合うように彼は彼らを(そこに)残した。ニンギシュジッダの行為の実現を喜びを持ってエンキは見た。ティ・アマトが妊娠をとても喜んでいた。ニンマは出産を見にやって来た。息子と娘の双子が、地球人に産まれた!驚嘆の目でニンマとエンキは新生児たちを見つめた、彼らの成長・発達は驚きだった。何日かは何ヵ月かのようで、地球の何ヵ月かでニビルの何年分もが経過した。アダムとティ・アマトが他の息子や娘たちを産むころまでには、最初の子供たちは自分の子供たちを産んでいた!ニビルの1シャーが過ぎる前に、地球人たちは急速に数が増えていた。
原始労働者たちは理解力を与えられ、命令を彼らは理解した。彼らはアヌンナキと一緒にいたいと願っていた、食料配給を得るため彼らは苛酷な仕事も良く行った、熱も塵も彼らは不平を言わなかった、骨の折れる仕事にも彼らは文句を言わなかった、アブズのアヌンナキは困難な仕事から解放された。大切な金がニビルへ(送られて)来て、ニビルの大気は徐々に癒されていたので、地球の仕事(ミッション)は誰もが満足する方向に進んでいた。
天から地球へやって来たアヌンナキの間でも、結婚や出産があった。エンリルとエンキの息子たちは、妹や異母姉妹から、癒しの英雄たちから、配偶者を得た。地上で彼らに息子や娘たちが産まれ、彼らはニビルのライフサイクルを与えられていたが、地球の周期によりそれが速められていた。ニビルではまだおしめをしている赤子が、地球では子供になっていた。ニビルでは這い始めたばかりの幼児が、地球で産まれると走り回っていた。ナンナルとNingal(ニンガル)に双子が産まれたとき特別の喜びがあった、娘と息子だった。彼らはニンガルによりInanna(イナンナ)とUtu(ウトゥ)と名付けられた。彼らにより、第3世代のアヌンナキが地球に存在するようになった!
指導者たちの子孫に、任務が割り当てられるようになった。昔の雑用がいくつか分担され、子孫たちにとっては仕事が楽になった。昔の雑用には、新しい任務が付加された。地球では温度が上昇していた、植物が繁茂し、野生の生き物が大地に溢れていた。雨は激しく降り、河川の流れは速くなり、住居は修理を必要としていた。地球では暑さが増し、雪に覆われていた部分が水に溶け出していた。海や大洋の砂洲はそれを防がなかった。地球の深部から火山が火や硫黄を吐き出し、大地は振動し、そのたびに地球は(体を)振るわせた。雪のように真っ白な「下の世界」では、地球がごろごろと音を立てていたので、アブズの先端に、エンキは観測所を設立した。
息子のネルガルとその配偶者Ereshkigal(エレシュキガル)にその指揮権を彼は与えた。未知のものが、何か好ましくないことが、下のほうで生じつつあります!ネルガルは彼の父エンキに言った。ニブルキの「天と地球の絆」では、エンリルが天の周回を観察していた、天の文字盤のMEにより、天の動きを彼は比較した、天では大混乱が起きている!エンリルは兄弟のエンキに言った。
惑星ラームの中継基地から、マルドゥクが彼の父エンキに苦情を言った「強風に苦しめられています、砂塵嵐がひどくなり悩まされています!」、そうマルドゥクは父エンキにメッセージを送った。
「砕かれた腕輪」では、大混乱が起きつつあります!地球では、硫黄が空から降っていた。無常な悪魔が恐慌を引き起こしている、それは地球に荒れ狂いながら接近していた、空ではそれは破裂し炎となっていた。晴れた日にもそれは暗黒を引き起こし、嵐と「悪い風」を伴って荒れ狂っていた。石のミサイルのようにそれは攻撃し、地球の月キングーとラームもその大混乱の影響を蒙っていた、これら3つの顔は全て無数の傷で覆われた!
エンリルとエンキはアヌ王に緊急メッセージを発信し、ニビルの賢者たちに彼らは警告した。地球と月とラームは未知の災禍に見舞われている!ニビルから賢者たちは応答したが、彼らの言葉は指導者たちの心を鎮めるものではなかった。天では太陽の家族が位置に付こうとしている、天ではニビルが接近していた、太陽の位置にそれは近づきつつあった。
一列に配列された7つ(の惑星)により、ニビルは混乱し、「砕かれた腕輪」の道をそれは離れつつあった。腕輪から少しずつそれは外れつつあった!
天のかんぬきを失ったLahamu(ラハム)(訳注:金星)は、Mummu(ムンム)と共に太陽の近くでうずくまっていた、
天の王ニビルの方に彼女は引き寄せられた、天の女王に彼女はなりたいと願った!彼女をなだめるため、ニビルは天の深部から恐ろしい悪魔を出現させた。かつてはティアマトのホスト(主人)に属し、天の戦闘により生み出された怪物が、天の深部から進んできた、ニビルによりそれは眠りから覚まされた。地平線から天の中央まで火を吐く龍の如くそれは体を伸ばしていた、1リーグがその頭で、長さは50リーグ、恐ろしいのはその尻尾だった。日中それは地球の空を暗黒にし、夜には月の表面に暗黒の魔法をかけた。ラハムは、天の兄弟たちに助けを求めた「誰がその龍を妨害するのか、誰がそれを食い止めそして殺すのか?」、彼女は尋ねた。
かつてティアマトの保護者である勇敢なキングーだけが前に進み出て応えた。龍を遮るためキングーは道を急いだ。その対決は激烈だった、嵐雲がキングーの上に巻き起こった。キングーはその基盤から揺さぶられ、その衝撃で月は振動し体を振るわせた。それから天の大恐慌は静まった、
ニビルは遠くにある(天の)深部の住居に戻って行った。ラハムはその居住場所を見捨てなかった、
石のミサイルは地球とラームに雨のように降り注ぐのを止めた。エンキとエンリルはマルドゥクとニヌルタと共に集まり、大恐慌の調査を行った。
地球の基盤をエンキは調査した、プラットフォームがそこから落ちて(いないかどうか)を彼は調べた。大洋の底を彼は測定した、地球の遠隔地域の金や銅の山々を彼は走査した。大切な金が不足することはない。そうエンキは言った。エディンではニヌルタが調査官だった、そこでは山々が振動し谷が揺れた、彼は空の船に乗り旅をした。
着陸用のプラットフォームは無事で、北部渓谷では地球の火の液体が流れ出ています!そうニヌルタは彼の父エンリルに言った。ラームでは大気が損傷を受け、砂塵嵐が生活や仕事を妨害しています、そうマルドゥクはエンキに言った。地球へ戻りたい!彼は父親に打ち明けた。
エンリルは昔の計画をもう一度試みた、彼が前に計画した町や任務を彼は再考慮した。エディンに戦車の場所を設立しなければならない!他の人たちに彼は言った。以前の設計図を彼は結晶文字盤上で彼らに示した。着陸場所からラームの中継基地までの運搬はもはや確実ではない、地球からニビルへ行かなければならない!そうエンリルは彼らに言った。最初の着水から、それは80シャー目だった。
- ■サール(シャー)について
- アヌンナキはノアの大洪水の120サール前に、地球に飛来したのだから、1サールは約12〜13年とする。この金星とニビルの衛星による大災害は、ノアの大洪水の40サール前となる。従って、前2500頃+12.5年×40サール=前3000年頃の事でしょう。
これはエンキとマルドゥクの月へ旅行
どうやってエンキが「天の3つの道」と星座を決定したかの説明である。
「金属の町」バドディビラの近くに、戦車の場所を建設しましょう。そこから、金を地球からニビルへ戦車で直接運びましょう!そうバドディビラの司令官であるニヌルタは、彼らに言った。エンリルは、彼の息子ニヌルタの言葉に注意を払った。彼は自分の息子の智恵を誇りに思った。
アヌ王へエンリルはその計画を早速伝えた、彼は次のように言った「天の戦車の場所をエディンに建設しましょう、金の原石を精錬・精製する場所の近くにそれを造りましょう。純金を戦車で地球からニビルへ直接運びましょう、ニビルから地球へ英雄たちや供給物資が直接来るようにしましょう!」。弟の計画はとても素晴らしい!エンキは彼らの父アヌに言った。
その中核に1つ大きな欠点があります。地球の網の引力はラーム(火星)の(それ)よりはるかに大きいので、れを乗り越えるだけで我々の力は消耗してしまうでしょう!急いで決める前に、代替案を検討して見ましょう。地球は近くに伴侶を持っています、月がそれです!網の引力は小さく、そこからの上昇・下降には努力をほとんど要しません。それを中継基地にすることを考えて見ましょう、私とマルドゥクにそこへ旅させて下さい!
アヌ王は2つの計画を御前会議のメンバーたちと賢者たちに提出し考慮させた。まず月を調査しましょう!彼らは王に助言した。まず月を調査しよう!アヌはエンキとエンリルにその決定を発信した。エンキは大いに喜んだ。というのは彼はいつも月に魅了されていた、どこかに水が隠されているのではないか、どういう大気を持っているのだろう、彼はいつも考えていた。眠られぬ夜その銀色の冷たい円盤を彼は惚れ惚れしながら観察した、その満ち欠け、太陽と一緒に行っている遊戯、(それを)彼は不思議な現象の一つとして考えていた。「始まり」からどんな秘密が隠されているのか彼は発見したいと思った。
ロケット船に乗ってエンキとマルドゥクは月へ旅した。彼らは地球の伴侶の周りを3度回り、
龍が引き起こした深い傷跡を彼らは観察した。多くのくぼみが、粉砕の悪魔の手細工として、月の表面に印されていた。なだらかな丘のある場所に彼らはロケット船を降ろした、その中央に彼らは着陸した。その場所から彼らは地球と、天の広がりを観察した。鷲のヘルメットを彼らは身に付けなければならなかった、呼吸するには大気が不十分だった。楽々と彼らは歩き回った、いろいろな方向に彼らは行った。悪い龍の手細工は乾燥と荒廃だった。ラームと違います、中継基地としては適していません!マルドゥクは彼の父に言った。この場を見捨てて、地球へ帰りましょう!息子よ、慌てるでない!そうエンキはマルドゥクに言った。あなたは地球と月と太陽の天の踊りに魅了されてはいないのか?ここには視界を邪魔するものはない、太陽の居所もすぐ近くに(見える)、地球は何もない空虚の中にぶら下がっている球のようだ。我々の装置で遠くの天を走査できる、「あらゆるものの創造者」の作品をこの孤独の中で我々は賞賛できる。留まろう、周回を観察しよう、月が地球の周りを回る様子を、地球が太陽の周りをどのように回っているかを!そうエンキは、眺めに興奮しながら、息子のマルドゥクに語った。父親の言葉にマルドゥクは説得され、ロケット船の中に彼らは住まいを造った。地球の1周の間、月の上で3周の間彼らは(そこに)残り、地球の周りの動きを彼らは測定し、1ヵ月の期間を彼らは計算した。地球の6周の間、太陽の周りを12周の間、彼らは地球の年を測定した。2つがどのように絡み合い、輝きを失う原因を作っているのか、彼らは記録した。それから太陽の方に彼らは注意を向けた、ムンム(水星)とラハム(金星)の道を彼らは研究した。地球と月と共に、ラームは太陽の第2の場所を構成している、6つは「下の水」の天体である。そうエンキはマルドゥクに説明した。6つは「上の水」の天体である、かんぬきである「砕かれた腕輪」の向こうに、それはある「Anshar(アンシャー)とKishar(キシャー)、Anu(アヌ)とNudimmud(ヌディンムド)、Gaga(ガガ)とNibiru(ニビル)」、これがその他の6つである。全部で12である、太陽とその家族は12から成る。
最近の大波乱について、マルドゥクは彼の父に尋ねた「どうして7つの天体が一列に並んだのですか?そう彼は父親に尋ねた。」。太陽の周りの回転についてエンキは考えた。彼らの先祖である太陽の周りに大結束している、それをエンキは注意深く観察した。太陽の子孫ではないニビルの動きに従って、大結束の幅の外郭を彼は描いた。(アヌ王に因んで)「アヌの道」と、エンキはそれを名付けることに決定した。奥深い天空に広がる(数多くの)星を父と子は観察し、その互いの距離の近さと星の集団にエンキは魅了された。天の周回に従って、地平線から地平線まで、彼は12星座の像を描いた。大結束‐「アヌの道」‐の中の太陽の家族12の各々と彼はペアを作った。それぞれ彼は位置を指定した、それぞれ名前で呼ばれるように。それからニビルが太陽に接近する「アヌの道」の下の天に、帯状の道を彼は作図した、それを彼は「エンキの道」と指定した。その形に基づいて再び12の星座を彼はそれに割り当てた。「アヌの道」の上の天‐「上の層」‐を彼は「エンリルの道」と呼んだ、そこでも彼は星を12の星座に集めた。星座は36で、それは3つの道に振り分けられた。
今後、ニビルが接近し離れるとき、地球から星の位置によりそのコースを知ることができる。太陽の周りを回る地球の位置もそうなるだろう!周期の開始、天の時の測定について、エンキはマルドゥクに教示した。地球に到着したとき、終わりに近づいている位置を私は「魚の位置」と命名した。私の称号「海の人(彼)」に因んで、私は(そう)呼んだ!そうエンキは満足感と誇りを持って息子マルドゥクに言った。
あなたの智恵を天は抱擁します、あなたの教えは私の理解を広めてくれます。しかし地球とニビルでは、知識と支配権は分かれています! そうマルドゥクは父親に語った。息子よ!何をあなたは知らないと言うのか、何を知りたいのか?エンキは彼に言った。天の秘密、地球の秘密を私はあなたと分かち合った!ああ、父上!マルドゥクは言った。悲痛な声だった。アヌンナキがアブズでの苛酷な労働を終えあなたが原始労働者を造られたとき、援助のために呼ばれたのは、私の母ではなく、ニヌルタの母ニンマでした。私ではなく私より若いニンギシュジッダが、あなたの援助のために招かれ、あなたは私とではなく、彼らと、生命に関する知識を分かち合われた!息子よ!エンキはマルドゥクに応えた。あなたにはイギギとラームの最高権威者になる命令が与えられた!ああ、父上!マルドゥクは彼に言った。私達は宿命により最高位を剥奪されています!父上、あなたはアヌの長子です。しかしあなたでなく、エンリルが法的継承者です。父上、あなたは最初に着水されエリドゥを設立されました、しかしエリドゥはエンリルの領土であり、あなたの領土は遠隔地のアブズです。私はあなたの長子です、あなたの正妻によりニビルで産まれました。しかし金はニヌルタの町で集められ、そこから送るか送らないか(により)ニビルの命運は彼の手の中にあります、私の手中にはありません。今私達は地球へ戻ろうとしていますが、どういう仕事が私を待っているでしょう、有名になり王位に就く運命にあるのでしょうか、それとも又面目を失墜するのでしょうか?エンキは黙って彼を抱きしめ、荒涼とした月の上で彼に約束した「私から剥奪されたものがあなたの未来になるであろう!あなたの天の時はやって来る、あなたの位置が私の位置に加えられるであろう!」。
これはエディンの戦車場であるSippar(シッパー)
そして原始労働者たちは何故エディンに帰されたかについての説明である。
地球が何回も周期を繰り返す間、地球には父と子はいなかった。その間、地球では計画は何も実施されなかった、ラームではイギギが騒動を起こしていた。エンリルはアヌに秘密の言葉を伝えた、彼はアヌに自分の心配事をニブルキから発信した「エンキとマルドゥクは月へ行ってしまいました、数えられないほどの周期の間彼らはそこに滞在しています。彼らは何か神秘的なことをしています、何を計画しているのか誰にも分かりません。マルドゥクはラーマの中継基地を放棄し、イギギはいらいらしています。砂塵嵐により中継基地は影響を蒙っており、どういう被害があるのか私たちには分かりません。エディンに戦車場を設立しなければなりません、そこから金を直接ニビルへ運ぶべきです、ラーマの中継基地は今後必要なくなります。それはニヌルタの計画であり、その点に関する彼の理解力は絶大です。彼に(頼み)戦車場をバドティビラの近くに造らせましょう、ニヌルタをその最初の司令官にしましょう!」。アヌはエンリルの言葉を熟考して彼はエンリルに応答した「エンキとマルドゥクは地球へ帰ろうとしている。月に関して彼らが何を知ったか、まず彼らの言葉に耳を傾けよう!」。エンキとマルドゥクは月を出発し、地球へ戻り、今(の状態では)中継基地は不可能だ!そう彼らは報告した。戦車場を建設しよう!アヌは言った。マルドゥクをそこの司令官にしましょう!エンキはアヌに言った。その任務はニヌルタのものだ!エンリルは怒鳴った。
イギギの指揮はもはや必要ではありません、マルドゥクはその仕事をよくわきまえています、「天への出入り口」の責任をマルドゥクに預けましょう!そうエンキは父親に言った。アヌはその件を心配しよく考えた末、今ライバル意識が息子たちに影響を与えている!アヌには智恵が与えられていた、その智恵で彼は決定した「金を扱う新しい方法として戦車場が指定された、今後は新世代の手にその任務を預けよう。エンリルでもエンキでもなく、ニヌルタでもマルドゥクでもない、第3世代に責任を取らせよう、ウトゥを司令官にしよう!天の戦車場を建設しよう、それをシッパー(つまり)「鳥の町」と名付けよう!」、これがアヌの言葉であり、王の言葉は絶対だった。
建設は81シャーに始まった、それはエンリルの計画に従った。ニブルキがその中心だった、それは「地球のへそ」とエンリルによって指定された。いくつかの円上に位置や距離によって昔の町が配置されるに従い、下の海から山の方に向かって指している矢のようにそれらは配置された。アララテ山の双子の峰の上に、北の空の方に向けて、彼は線を引き、矢とアララテ山の線が交わる所に、地球の戦車場、シッパーの場所を、彼ら印した。そこへ矢は真っ直ぐ導き、それはニブルキから等しい円により正確に配置された!その計画は素晴らしかった、その精確さに誰もが驚嘆した。82シャーにシッパーの建設は完成し、エンリルの孫である英雄ウトゥに、指揮権が与えられた。
彼のために鷲のヘルメットが作られ、鷲の羽で彼は飾られた(※登録者。天使が翼を持つのは、ウトウが第四代ヤハウエの長子・大天使長ミカエルだからです。そして、彼等は古代シュメルの王族で有り、当時のパイロットだった。ミカエル様もご自分のUFOをお持ちだそうです。)。最初に戦車でニビルからシッパーへ直接アヌが旅をした。彼は自分で施設を見たいと思った、実現されたものを見て驚きたいと思った。
この機会にイギギが、マルドゥクの命令により、ラームから地球へやって来た、着陸場所とアブズからアヌンナキが集められた。背中の叩きあいと歓声、祝宴と祝賀会があった。アヌのために、エンリルの孫娘であるイナンナが、歌と踊りを披露し、愛情を込めてアヌは彼女にキスをした。「アヌの愛する者」という意味で、彼は彼女を愛情をこめて、Anunitu(アヌニトゥ)と呼んだ。出発の前に、アヌは男女の英雄たちを集めた。新時代が始まった!そう彼は彼らに言った。金の救いが直接提供され、苛酷な労働の終わりが近づいている!ニビルの保護のために十分量の金が貯えられるならば、地球での労働は減少し、英雄たちは男性も女性もニビルへ帰るようになる!このようにアヌ王は集まった人々に約束し、彼は彼らに大きな希望を与えた。苛酷な労働が2〜3シャー続いた後、彼らは故郷へ帰るようになる!(前より)はるかに壮観ななりでアヌはニビルへ戻って行った。金、純金が彼と共に運ばれた。
ウトゥは新しい任務を大切に行った。バドティビラのニヌルタは指揮権を保持した。マルドゥクはラームへは帰らなかった。また父親と一緒にアブズへも彼は行かなかった。あらゆる大地の上を彼は徘徊したいと思った、天の船で地球を理解するために、イギギに関しては、ある者はラームに、ある者は地球に、ウトゥがその指揮者とされた。
アヌがニビルへ帰還した後、地球では指導者たちが大きい期待を抱いた。新鮮な活力で労働する事を、彼らはアヌンナキに期待した。金が蓄積されればされるほど、故郷へ帰る日も早くなるからだ。ああ、しかしそうはならなかった!アブズでは、労働の継続ではなく、救済が、アヌンナキの期待だった、地球人たちは繁殖しているので、彼らに労働を提供させよう!そうアブズのアヌンナキたちは言った。エディンでは、アブズに限定されている原始労働者たちを要求して、エディンの英雄たちが騒いだ。40シャーの間アブズにだけ救いが与えられた!エディンの英雄たちは叫んだ、我々の労働は忍耐の限界を超えている、我々にも労働者を与えよ!エンリルとエンキがその件を議論している間に、ニヌルタは50人の英雄たちを率いてアブズに
行き、地球人たちを網で捕獲し、男性と女性をエディンへ運んだ。果樹園や町で、雑用をさせるために、彼らを訓練した。その行いにエンキは腹を立てた、エンリルも激怒した。アダムとティ・アマトを追放した私の行為をお前は覆してしまった。そうエンリルはニヌルタに言った。
アブズで起きた反乱をエディンで繰返してはなりません!そうニヌルタはエンリルに言った。エディンに地球人がいれば、英雄たちは静かになります。2〜3シャー経てばその件は問題ではなくなります!そうニヌルタはエンリルに言った。エンリルの怒りは収まらず、不平をこぼしながら、そうしろ!と彼は息子に言った。
金を速く貯えて、全員早くニビルへ帰ろう!エディンでは、アヌンナキたちは地球人を賞賛の目で観察した。彼らは知性を持っていた、彼らは命令を理解した。彼らはあらゆる雑用を代わりに行った。服を着ないで彼らは仕事をした。男性は女性と絶えず交合をし、増殖は速かった。時には4、時にはもっと多い(が)、(普通)1シャーが彼らの1世代だった。(訳注:シャーはシッチンの説明によると3,600年という事になっていますが、この辺りを読むと矛盾しているのではないかという気になります……今まで出てきた80シャーというのは一体何年なのか?シャーが3,600年なら彼らの寿命は少なくとも数十万年ですが、そうでない可能性もあるのでしょうか?)
地球人が増えるに従い、アヌンナキは労働者を獲得した。食物にはアヌンナキは満たされていなかったが、町でも果樹園でも、渓谷でも丘でも、地球人は絶えず食物を探し回った。当時はまだ穀物は育てられていなかった、雌羊はいなかった、子羊はまだ造られていなかった。これらの件について、エンリルはエンキに怒って言った「お前のせいで混乱が生じた、お前が救いを考えろ!」。
これは教養高い人間(文明人)が如何にもたらされたか
エンキの秘密行為により如何にしてAdapa(アダパ)とTiti(ティティ)がエディンにもたらされたかの説明である。
地球人の繁殖に、エンキは喜び、そして心配した。アヌンナキの分担ははるかに軽くなった、彼らの不満は減少した。(地球人の)繁殖により、アヌンナキは労働を止め、労働者たちは奴隷のようになっていったからだ。
7シャーの間アヌンナキの分担はずっと軽減された、彼らの不満は少なくなった。(地球人の)繁殖により、自然に生育しているものでは全員を満たすことができなくなった。更に3シャーが過ぎると魚も鳥も不十分になった、自然に生育しているものではアヌンナキも地球人も満たされなかった。
心の中で、エンキは新しい仕事を計画していた、文明人を造ることを彼は心の中で考えた。穀物を彼らが種を播いて育てること、雌羊を育て彼らに牧羊をさせること!心の中でエンキは新しい仕事を計画していた、どうすればこれを実現できるかを彼は考えた。彼はアブズで原始労働者たちをこの計画のために観察した、エディンの地球人について、町でも果樹園でも彼は考えた。彼らをその仕事に適合させるにはどうすればいいか、生命要素により組み合わされていないのは何か?地球人の子孫を彼は観察し、重大なことに気付いた。交合を繰返すことにより、彼らは野生の先祖の方へ逆戻りしつつあった!エンキは湿地帯を見て回った、川を航海し観察した。大臣のイシムドだけが彼と共にいた、彼は秘密を守った。
川の土手で、水浴びをし戯れている地球人たちに彼は気付いた。その中で2人の女性が野生美に溢れ、乳房もしっかりしていた。彼らを見てエンキの男根は潤い、彼は燃えるような欲望を抱いた。乙女たちに口づけしてはいけないだろうか?エンキは大臣のイシムドに尋ねた。私が舟をこちらへ漕いで行きます、乙女たちに口づけして下さい!イシムドはエンキに言った。イシムドは舟をそちらの方へ向け、エンキは舟から乾いた地へ歩を進めた。エンキは若いのを彼の方へ呼んだ、彼女は彼に樹木の果物を与えた。エンキは身をかがめ、その若いのを抱き、彼女の唇に接吻した。彼女の唇は甘かった、彼女の乳房は豊満だった。彼女の子宮に彼は精液を注いだ、交合により彼は彼女を知った。彼女は胎内に聖なる精液を得、主エンキの精液により身ごもった。2番目の若いのをエンキは呼んだ、野の果実を彼女は彼に与えた。エンキは身をかがめ、その若いのを抱き、彼女の唇に接吻した。彼女の唇は甘かった、彼女の乳房は豊満だった。彼女の子宮に彼は精液を注いだ、交合により彼は彼女を知った。彼女は胎内に聖なる精液を得、主エンキの精液により身ごもった。若いのと一緒に留まれ、妊娠するかどうか確認せよ!そうエンキは彼の大臣に言った。
イシムドは乙女たちと一緒にいたが、4(の月)を数えるころ彼らのお腹は大きくなり始めた。最初の若いのがうずくまり子供を産んだ、彼女によって男の子が産まれた。2番目の若いのがうずくまり子供を産んだ、彼女によって女の子が産まれた。1日の範囲を定める夜明けと黄昏に、同じ日に2人は産まれた。93シャーに2人は、エンキの子供たちとなり、エディンで産まれた。誕生したことをイシムドはエンキに早速伝えた。その誕生にエンキは有頂天となった。そういうことを知っている人がこれまでいただろうか?アヌンナキと地球人の間に受胎が実現された、文明人を私は誕生させた!
大臣のイシムドにエンキは指示を与えた「私の行為は秘密にしておかねばならない!」。
新生児たちに母親の乳を飲ませよ、その後私の家に連れて来なさい。葦のバスケットに入っている彼らをパピルスの間に私は見つけた!このようにあなたは他の人たちに言う!ニンキはその拾い子たちが好きになった、彼女は自分の子供として彼らを育てた。その男の子をアダパ、つまり「拾い子」と彼女は呼んだ。女の子をティティ、つまり「命を持った者」と名付けた。
他の地球人と違い2人は、地球人より成長が遅く、理解力は速かった。知性を彼らは与えられ、言葉を使って話すことができた。女の子は美しく快活だった、彼女は手がとても器用だった。エンキの配偶者であるニンキは、ティティが好きになり、手芸を全て彼女に教えた。アダパにはエンキ自身が教えた、記録の付け方を彼に指示した。エンキは誇りを持って実績をイシムドに示した、文明人を私はもたらした!イシムドに彼は言った「新しい種類の人間が私の種から創造された、我にかたどり我の似姿のごとくに!」。
彼らは種から食物を育て、雌羊から羊を育て羊飼いとなる、今後アヌンナキも地球人も満足するようになるだろう!兄弟のエンリルにエンキはメッセージを送った。ニブルキからエリドゥにエンリルが来た。野生から新種の地球人が産まれた!エンリルにエンキは言った。彼らは学習能力が高い、知識や手芸も教えることができる。ニビルから播く種を持って来させよう、ニビルから雌羊を届けさせよう、新種の地球人に農業と牧羊を教えよう、アヌンナキも地球人も満足できるようにしよう!そうエンキは兄弟に言った。
極めて不思議なことだ、野生から独りでに誕生するとは!イシムドが呼ばれた。パピルスの間の葦のバスケットの中に彼らを私は見つけました!彼は言った。エンリルはその件を真剣に考えた、驚きあきれて彼は頭を振った。本当に不思議なことだ、地球人の新種が地球に現れるとは、地球は文明人を自らもたらした、農業、羊飼い、手芸、道具の製作を彼は学習できる!そうエンリルはエンキに言った。新種についてアヌにメッセージを送ろう!新種に関するメッセージがニビルのアヌに発信された。播かれる種と、牧羊のための雌羊を、地球へ送って下さい!そうエンキとエンリルはアヌに提案した。
文明人によりアヌンナキも地球人も満ち足りるようにしましょう!アヌはその言葉を聞き、とても驚いた。生命要素によりある種のものが別の種になるという話は聞いたことがない!彼は彼らにメッセージを返信した。地球にアダムから文明人がこれほど急速に現れるとは、(こういう話は)今まで聞いたことがない!種まきも栽培も多くの人手が必要だが、もし彼らが繁殖できなかったとしたら?ニビルの賢者たちがその件を熟考している間に、エリドゥでは重大なことが起きていた。アダパは交合によりティティを知り、彼女の子宮に彼の精液を注入した。受胎があり、懐妊があった。双子の兄弟を、ティティは産んだ!誕生の言葉がニビルのアヌへ発信された。2人は受胎が可能です、彼らにより繁殖が可能です!播かれるための種と、牧羊のための雌羊を、地球へ届けさせましょう!地球で農業と牧羊を始めさせましょう、全員が満たされますように!そうエンキとエンリルはニビルのアヌに言った。ティティはエリドゥに残そう、新生児に乳を与え育てるために、地球人のアダパをニビルへ運ばせよう!そうアヌは彼の決定を宣言した。
(第7粘土板の終わり)