失われたエンキの記憶:第14粘土板要約



(第14粘土板 要約)
 マルドゥクが選んだセンター、バビリは大惨事を免れる。エンキはそれをマルドゥクの優越性の不可避の前兆と見なす。エンリルは過去、宿命、そして運命を熟考し、マルドゥクの優越性を受け入れ、遠隔地へ身を引く。兄弟たちは感傷的な別れをする。
 エンキは過去が未来を予告する道しるべであると考え、子孫のために全てを記録に残すことを決心する。
 書記官Endubsar(エンドゥブサル)による結びの言葉。

 ■登録者:神々の核戦争について
 本書はエンキの自己弁明の書で有り、この核戦争についてはかなりの歪曲が在ると思う。というのは、エンキは戦争反対の良識派で、人類にとって核戦争は突然に起こり核シェルターなどを構築する時間はなかったはず。エンキが平和主義者だということに関連して、エンキ王家とエンリル王家の戦いの時、エンキは人類を犠牲にすることを厭い、ピラミッドに逃げ込んだとある。ところが、良く考えみると、対マルドウク戦であれば、マルドウクの都が攻撃を受けず、しかも無傷で残るはずはなく、シュメル地方で核汚染があれば、マルドウクの都への二次汚染はまぬがれないと思います。やはり、本書には矛盾する箇所が多々あるのです。根拠については、、(⇒[神々の核戦争とサタンの野望][古代核戦争の証拠][神々の核戦争][地下都市])を参照してください。
 尚、先生を通じエル・ランティ様からのメッセージ概略「異星人が食料を求め、食料の代わりに地球人類に兵器(スカラー兵器含む)を与えた。そうしたところ、人類と異星人間で大規模な戦争が起こり、それ以来どこの星から来たのかを人類には伝えなくなった。」のだそうです。だから、アンドロメダ成人と名乗った場合、それは母星を示しているのでは無く、思想信条を同じくするグループだという意味です。簡単に言えば、自民党だとか、民主党だとかの党名と同じような意味合いです。


(第14粘土板 本文)
 マルドゥクが主権を宣言したバビリは悪魔の風(死の灰)を免れた。バビリの南の全ての土地は死の灰により滅んだ、第二地域の中心もまた免れ得なかった。大いなる災厄の余波の中で荒廃を調査していた時、エンリルとエンキはバビリが免れ得たのは神の恩寵と考えた。マルドゥクを支配者とならしめる事は運命付けられていたのだ、バビリが免れた事により確実なものとなったと、エンキとエンリルはその様に言った。其れが全ての創造者の御意志に違いない!エンリルとエンキは言った。
 その時。彼に顕れた夢の映像とガルズ(神の使者)の預言を明かにした。貴方が其れを知らされていたのなら、何故、貴方は恐怖の兵器(核兵器)の使用を妨げなかったのか?と、エンキは彼に尋ねた。おお、兄弟よ!エンリルは悲しみに満ちた声で言った。それだけで理由は解った。貴方が地球に来た後、使命は障害によって妨げられ、私達は障害を迂回する方法を見付けたが、人類の創造は最も偉大な解決であり、無数の不必要な捻れと回転でもあった。貴方が天空の周期を計測し、星座を定めた時、誰がそれらの中に運命の手を予見する事が出来ただろう、誰が我々が選択した運命と我々の変えられぬ宿命を識別できただろうか?、誰が誤った兆しを示したのか、誰が真の預言を申し渡すのか?、故にガルズ(神の使者)の言葉を秘密にする事に決めたのだ。彼は真実神の使者だったのか、私の錯覚だったのか?、起らねば為らぬなら、起ればよい!そう自分に言聞かせた。兄弟の言葉を聞きながら、頭を上下させて頷いた。
 第一地域は荒廃した、第二地域は混乱の中にあり、第三地域は傷付いている。宇宙船の基地(宇宙航空施設)はもう無い、それが事実である!、エンキはエンリルに言った。それが全ての創造者の意志なら、地球に対する私達の使命は残されていると言う事だ。マルドゥクの野心によって種が蒔かれたなら、結果として生じた作物は彼が収穫するのだ、そうエンリルはエンキに言い、マルドゥクの勝利を受容れた。
 二ヌルタの為に予定していた位階50を、マルドゥクに与えよう。そうしてマルドゥクの主権を宣言しよう。私と二ヌルタをして、二度とマルドゥクの道に立塞がらない、大海を越えた大陸(※おそらく中南米)に私達は別れて行き、私達がここに来た理由、ニビルの為に黄金を獲得するという使命を私達は完成する!、そうエンリルはエンキに言った。彼の言葉の中には、失意があった。異なった事態だったなら、恐怖の兵器(核兵器)は使用せずにすんだだろうか?、エンキは彼の兄弟に挑戦した。ニビルに戻れないというガルズ(神の使者)の言葉に、我々は注意をすべきだったのか?、エンリルは応じた。
 地球の使命はアヌンナキが暴動を起こしたときに止めるべきだったのか、私は私のすべき事をし、貴方は貴方のすべき事をした、ニビルで起った事は、地球ににも反映して起るのではないか?、過去の物語の中に未来の輪郭が描かれているのではないのか――。人類は我々の創造した映像の中で、達成と失敗を繰返すのか?、エンリルは黙っていた。彼が去る為に立ち上がった時、エンキは彼に両腕を差し伸べた。兄弟として、異星の惑星上で共に挑戦し立向った僚友として、抱かせてくれ!、そうエンキは彼の兄弟に言った。そしてエンリルは彼の兄弟の腕を掴み、彼を強く抱きしめた。我々は再び会えるだろうか、地球上であるいはニビルで?、エンキは尋ねた。我々は死んだらニビルに行けるというガルズ(神の使者)は正しいのか?エンリルは答えた。それから彼は離れて行った。
 一人エンキは残り、思いを巡らした。
 全てはどの様に始まりそしてどれほど遠くで終ったのだろうか、彼は座り、熟考した。
全ては定められていたのか、それとも其の運命は、あれこれの決定によって形作られたの か?。周期の中の周期によって天と地球は支配されているなら、再び何が起るのだろうか?。過去かは未来なのか?。
 地球の子ら(地球人)はアヌンナキと競うだろうか、地球はニビルを再生するだろうか?、最初に到着した彼は最後に去るのだろうか?、様々な思考に取り巻かれ、エンキは決定した。
 ニビルより始り、この日までの地球上の全ての出来事、決定を、未来の世代の為の案内者と為る様に、記録に残そう。きっと後の世、運命によって定められたときに、記録が読まれ、過去が思い出され、預言として未来が理解されるだろう、そうして未来に過去の審判をさせよう!。
 これらはニビルのアヌ王の長子、エンキの言葉である。


■第十四粘土板:主エンキ様の言葉

 大いなる主エンキ様の語るところを筆記した、一字の書き落としも、一字の書き足しも無し、ウドゥバールの息子、エリドゥの人間、書記の長エンドュブサルによる。
主エンキ様により長命を祝福された。


(※:登録者 金の散布は実害を伴う)
 ニビル星の敗れた大気の修復に金の微粒子を散布し、修復に成功した。金粉は微量であれば、喘息や関節他の薬として人体へ良好な効果があります。散布した金粉が大地に降下してしまう分だけ常に散布を続ければ、また太陽系接近などで大気中の金粉が吹き飛ばされてしまえば大量の金粉を再散布しなければならない、長期間の内に、菌が土壌を汚染し、動植物が金を過剰蓄積すると生命体へ悪影響を及ぼしてしまう。人体への影響としては、皮膚炎、腎臓障害、肝臓障害、貧血などの症状が発症することが知られている。
 ですから、金の散布はある期間においてニビル星の寿命を延ばしたのですが、金の土壌汚染が過剰となった時点で金の散布は中止すべきでした。その点を先生がお尋ねになられたとき、、エル・ランティ様もその事実を認められました。



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